マッサージや手技療法、鍼治療などで硬くなった筋肉をほぐすと、その場では首や肩が軽くなります。しかし患者様の中には、
「治療を受けると楽になるけれど、2〜3日するとまた元に戻ってしまう」
という方も少なくありません。
なぜ、治療して筋肉をほぐしても、また首や肩が硬くなってしまうのでしょうか?
原因は姿勢、長時間のデスクワーク、ストレス、運動不足、筋力低下などさまざまですが、意外と見落とされやすい原因の一つが「呼吸の仕方」です。
呼吸をするたびに肩が上がっていませんか?
本来の呼吸では、横隔膜が重要な役割をしています。
息を吸うと横隔膜が働き、肋骨が広がることで肺に空気が入っていきます。
しかし、うまく横隔膜や肋骨を使えていない方の場合、首や肩、胸の周りにある筋肉を必要以上に使って呼吸をしていることがあります。
一度、大きく息を吸ってみてください。
息を吸うたびに肩が大きく上がってしまう場合、首や肩の筋肉を呼吸の補助として使いすぎている可能性があります。
私たちは毎日、何千回、何万回と呼吸を繰り返しています。そのたびに首や肩の筋肉を必要以上に使っていれば、せっかく治療で筋肉を緩めても、再び負担がかかってしまいます。
筋肉をほぐすだけでは十分ではない場合もあります
硬くなった首や肩の筋肉を手技療法や鍼治療などで緩めることは、症状を改善するために大切です。
しかし、なぜその筋肉が硬くなったのかという原因が変わらなければ、症状を繰り返してしまうことがあります。
そのためペインアウェイクリニックでは、慢性的に首や肩の症状を繰り返している患者様の場合、痛い場所だけを見るのではなく、姿勢や身体の動き、呼吸の仕方、肋骨の動き、体幹の使い方なども確認します。
大切なのは、
「どの筋肉が硬いのか?」だけではなく、「なぜその筋肉が何度も硬くなるのか?」
を考えることです。
呼吸と体幹の筋肉にも関係があります
横隔膜は、単純に呼吸をするためだけの筋肉ではありません。
腹部や背中、骨盤周囲の筋肉などと協力しながら、体幹を安定させる役割にも関係しています。
そのため、呼吸がうまくできていない方では、体幹をうまく使えていないケースもあります。
体幹が安定しなければ、身体を支えるために腰や背中など別の筋肉が必要以上に働くことがあります。そのため、呼吸や体幹機能の問題が、腰への負担に関係している場合もあります。
ペインアウェイクリニックでは「なぜ繰り返すのか」を考えます
ペインアウェイクリニックでは、硬くなった筋肉をほぐして終わりではなく、患者様の状態に合わせて、手技療法や鍼治療に加え、姿勢改善、呼吸エクササイズ、ストレッチ、体幹トレーニングなどを組み合わせています。
また、正しい呼吸方法の指導や、体幹を鍛えるためのグループクラスも行っています。
「治療をすると楽になる。でも、数日するとまた首や肩がつらくなる」
という方は、首や肩の筋肉だけではなく、姿勢や身体の使い方、そして普段の呼吸の仕方にも原因が隠れているかもしれません。
症状が出ている場所だけを見るのではなく、なぜそこに負担がかかり続けているのかを確認することが、慢性的な症状を改善していくためには大切だと私たちは考えています。



